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2016年6月9日
福島県動物救護本部三春シェルター視察
東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故。
被災した多くの犬や猫を救うために設置された収容施設「三春シェルター」は
4年8ヶ月の活動を終え 昨年12月に閉鎖されました。
今回
三春シェルターの実質的なセンター長を勤めていた渡辺正道先生に
シェルターを案内していただく機会を得ました。
因みに渡辺正道先生は私(院長)の大学時代の同級生です。
シェルターで管理していた動物は延べ1000頭以上!
限られたスペースでたくさんの動物たちの健康を維持するのは
とても大変な仕事。
こんなに広いスペースでも
たくさんの動物たちを運動させるには
全然足りなかったそうです。
1000頭あまりいた保護動物のうち
もとの飼い主のもとへ帰ることが出来たのは約200頭。
残りの子達は新たな飼い主のもとへ。
約800頭もの犬猫を里親募集できる状態にまで仕上げ
すべての子を卒業させたシェルターの方々の努力に頭が下がる思いです。
「皆幸せに暮らしていてくれるといいな。」(渡辺正道先生談:写真左)
三春シェルターが設置される前は
渡辺正道先生自らが近くの農家の倉庫(写真)を借りて
保護した約30頭の動物のために孤軍奮闘していたそうです。
振り返ってみれば
物資の支援しか出来なかった自分が恥ずかしい。。。
まさに頭が下がる思いとはこのことでした。