院長のひとりごと
2013年8月8日
猫の飲水量
猫さんは
ワンちゃんと比べて
水を飲む量が圧倒的に少ないですよね。
それはいったいどうしてなのでしょうか。
ヒモを解くカギは
猫さんたちの起源にありそうです。
家猫さんの起源をたどれば
リビアヤマネコの子孫だという説が有力。
つまり
過酷な砂漠地帯の環境に適応するために
飲み水が少なくても生きていける
そういう身体を作り上げていったという歴史があるわけで
ペットとして私たちとともに暮らすようになった今も
あまり水を飲まない猫さんは多いようです。
祖先が作り上げてきた驚くべき身体の機能
それは
水分摂取量が少なくても生きていける仕組み
つまり
尿濃縮率を高めるなど
身体から出て行く水分を極力抑える特殊能力
そういったものが根底にあるからなのでしょう。
いや~
ホントにすごい機能・能力ですねぇ。
でも
残念ながら逆にこのことが
あまり水を飲まなくても平気というこのスーパーな体質が
腎臓病や尿石症を引き起こしやすくしているとも言えるのです。
本来、猫さんが摂るべき水分量は
体重4~5kgの子で1日約200mlくらい。
もちろん、この量をすべて飲水で摂るわけではないですよ。
ドライフードだって約10%は水分だし
缶詰ならばその約75%は水分としてとり込まれます。
が
そうは言っても
水分量は十分でないことに変わりはありません。
健康維持のためには
やっぱりなるべく水を飲んでもらう方が良いはず。
あっ、もちろん適量ってことですからね。
4~5kgの子が500mlも600mlも飲むようでしたら、それは多飲。
何か病気があるのかもしれませんよ。
では
あまり水を飲まない猫さんたちに
ちゃんと水を飲んでもらうにはどうしたらいいのか。
1つのアイディアを掲載していますので
よろしければ読んでみて下さいね。
他にもた~くさんアイディアはあると思いますが
この方法はウチの猫さんたちに大ウケだったものですから。