院長のひとりごと
2013年6月28日
ワクチンを接種する時の注意点
ワンちゃんの場合は狂犬病ワクチンと5~8種の混合ワクチン
猫ちゃんの場合は3~4種の混合ワクチン
フェレットの場合はジステンパーのみでいいのですが
単独のものがないので最も少ない2~3種の混合ワクチンを
基本的にはそれぞれ1年ごとに接種していきます。
最近は3年毎でもいいというデータが出てきているようですが
ワクチンの説明書きには1年毎と書いてあるので
それについては今回はコメントは控えさせていただきます。
私は
ワクチンを接種するときの注意点として
一般的に動物が健康状態であるのは大原則ですが
飼主さんには出来るだけ午前中に来ていただくようお願いしています。
何故ならば
ワクチン接種後は
微熱が出て体がだるくなったり
何となくジンマシンのようなものが出たり
例え気がつかないほどの軽度なものであっても
何らかの反応(アレルギーなどの)があるはずですから
それを観察してもらって
落ち着かない状態なら
午後に再来院していただくことが可能だからです。
つまり万全の態勢で対処が出来るからなのです。
午後にワクチンを接種して
夜間に何らかの反応が出てしまっても
それに対しては対応が不十分になる恐れがないとは限りません。
夜間もしっかり対処して下さい!って?
う~ん、出来るだけやってるつもりなのですが・・・すみません(^_^;)
まあ、それはそれとして
以下はワクチン接種時の私のマニュアルです。
①午前中に来院していただくこと。
②他の病気の治療中でないこと。
③他のワクチンを接種してから所定の期間が過ぎていること。
④過去に何らかの反応が出たことがあるか否かの確認をすること。
⑤稟告や身体検査で特に異常がないこと。
⑥用意する時に使った針は捨て、26Gくらいの新しい細い針に変えること
(こうすると痛みは少なくなります)。
⑦ワクチンは接種する直前に少し温めること(冷たいままだと痛く感じるので)。
⑧接種後はしばらく(初めての子は15~30分くらい)待合室で様子をみること(アナフィラキシーショックなどが起きないことを確認します)。
⑨必要に応じて抗ヒスタミン剤をお渡ししておくこと(何か反応があった時のために予めお渡ししておく場合があります)。
どうでしょうか。
一口にワクチン接種といっても
これだけのことを注意しながらやらなければいけません。
結構大変ですよね。
料金はこれら全てを含めて計算されているものなのです。
ワクチンの原価だけで決まるものではないのだということを
ご理解いただけたら幸いです。